タクトタイムとは
タクトタイムは、お客様が必要とする数を、決められた時間内でつくるために、何秒(何分)に1個つくればよいかを表す時間です。需要から決まる「目標のペース」であり、設備や作業者の能力から決まるものではありません。
計算式
- タクトタイム = 稼働時間 ÷ 必要生産数
- 必要な工程数(作業者数)の理論最小値 = 1個あたりの総作業時間 ÷ タクトタイム(小数点以下切り上げ)
稼働時間には、休憩や朝礼など、もともと生産しない時間を含めません。
計算例
1日の稼働時間が450分(7時間30分)、必要生産数が900個なら、タクトタイム = 450分 × 60 ÷ 900個 = 30秒。30秒に1個のペースでつくれば間に合います。1個あたりの総作業時間が150秒なら、150 ÷ 30 = 5工程(5人)が理論上の最小値です。
サイクルタイムとの違い
サイクルタイムは、ある工程が実際に1個をつくるのにかかる時間です。
- サイクルタイム ≦ タクトタイム:ペースに間に合っています。
- サイクルタイム > タクトタイム:その工程がネックになり、必要数に届きません。作業の分け方を見直すか、稼働時間を延ばす必要があります。
工程ごとのばらつきはライン編成効率の計算で確認できます。
注意点
- 理論最小値は、作業をぴったり均等に分けられた場合の数です。実際には編成ロスがあるため、1工程ほど多くなることがよくあります。
- 需要が日によって変わる場合は、月の必要数を月の稼働時間で割るなど、平準化した数で計算します。