標準時間とは
標準時間は、決められた方法と設備で、その仕事に慣れた作業者が普通のペースで作業したときに、1単位の仕事を終えるのにかかる時間です。生産計画、必要人数の見積もり、原価計算、改善効果の評価などの基準になります。
計算式
- 正味時間 = 観測時間 × レーティング係数 ÷ 100
- 外掛け法:標準時間 = 正味時間 ×(1 + 余裕率)
- 内掛け法:標準時間 = 正味時間 ÷(1 − 余裕率)
レーティングとは
観測した作業者が標準より速ければ観測時間は短く、遅ければ長くなります。レーティングは、そのペースの差を補正する係数です。標準のペースを100とし、観測した作業者が標準より1割速いと判断すれば110とします。
余裕率とは
作業には、本来の作業以外に避けられない遅れがあります(作業余裕・職場余裕・用達余裕・疲労余裕など)。余裕率は、これらの時間を割合で表したものです。
- 外掛け法:余裕率を正味時間に対する割合として扱います。
- 内掛け法:余裕率を標準時間(または実働時間)に対する割合として扱います。同じ余裕率なら、内掛け法のほうが標準時間は長くなります。
どちらを使うか、何%にするかは職場で決めておき、同じ方法で比べることが大切です。
計算例
観測時間42秒、レーティング110%、余裕率15%(外掛け法)の場合:正味時間 = 42 × 1.10 = 46.2秒、標準時間 = 46.2 × 1.15 ≒ 53.13秒。1時間あたりの標準出来高は 3,600 ÷ 53.13 ≒ 67.8個です。